— 顧客情報
- 企業名
- 日本ウエストン株式会社
- 業界
- リネンサプライ
- 企業規模
- 売上9億円規模
— プロジェクト情報
- 期間
- 2026年〜(進行中)
- 提供サービス
- 業務フロー診断要件定義・伴走支援
プロジェクトの成果
部門横断のスイムレーン図として整理
現場向けの日次運用画面
洗い・乾燥・仕上げの各工程で定義
課題(Before)
日本ウエストン株式会社は、岐阜県でリネンサプライ事業を営む企業である。数十年の歴史を持ち、現在は若い経営層のもとでデジタル化に踏み出している。
現場の業務は、長年の経験に支えられた段取りと、紙の管理表で回っていた。熟練者の判断で滞りなく流れている一方で、構造的な課題があった。
進捗と生産性が数値で見えない
日々の処理量は紙の管理表に記録されるが、集計されるのは後になってからだった。今日の作業がどこまで進んでいるのか、どの工程に負荷が寄っているのかを、その日のうちに把握する手段がなかった。
改善の起点が個人の体感に依存している
「今日は多かった」「あの工程は詰まりやすい」という感覚は現場に蓄積されていたが、共通の数字として扱われていないため、改善提案が組織の議論に乗りにくい状態だった。
アプローチ(How)
1. 現状の業務フローを、部門横断で1枚に起こす
最初に行ったのは、システムの話ではなく、業務の棚卸しである。受け入れから洗い、乾燥、仕上げ、出荷までの流れを、6つの役割に分けたスイムレーン図として可視化した。現場からの申告にもとづく問題箇所も、同じ図の上に記入している。
この1枚があることで、「どこを直すべきか」の議論が、担当者ごとの言い分ではなく、共通の図面の上で行えるようになった。
2. 指標を、現場が納得する単位で定義する
生産性の指標は、工程ごとの人時生産性として定義した。洗い工程はワッシャー数、乾燥はトン数、仕上げは枚数と、それぞれの現場が普段使っている単位をそのまま分母・分子に据えている。管理のための新しい言葉を持ち込まないことを優先した。
3. あるべき姿を描き、ダッシュボードの要件に落とす
手作業での計画立案と、紙からの転記を前提としない業務フロー(To-Be)を設計。そのうえで、現場の作業者が見て動ける画面として、ダッシュボードの要件に落とし込んだ。
設計にあたって置いた方針は一貫している。ダッシュボードは鏡であり、改善するのは人である。したがって画面には、管理者向けの評価指標ではなく、その日の作業者が必要とする情報だけを置いた。今日やるべき作業の一覧と、目標に対する実績の推移である。配色も、現場の紙の管理表で使われてきた慣習をそのまま引き継いでいる。
現在地
2026年5月より稼働を開始し、現在も運用しながら改善を続けている。要件定義と並行して、開発ベンダーを交えた進行管理も担当している。
今後の展望
現在は実績値の一部を手作業で入力しているため、二重作業が発生している。これをQRスキャンによる入力へ置き換え、データが自動で集計される状態を目指している。既存の基幹システムとの連携範囲についても、継続して検討を進めている。
